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元京大生が考える独学英語勉強法

独学で英語を勉強して、大学受験英語から脱出する過程・学習法を書いていきます。

受験英語や英会話を勉強する前にやるべきは発音!!その4 シラブル編(詳しめ)

こんにちは、イカ京です。

前回は、シラブルの重要性について語りました。

 

vice-ikakyo.hatenablog.com

 シラブルはかなり奥が深いので、今回はもう少し詳しく語っていきたいと思います。

 

シラブルを理解すると習得できるもの

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まず目標を整理しましょう。

今回の記事の目標はシラブルを理解して、ネイティブに伝えやすい英語を話せるようになることと、リスニングにおいて音を認識しやすくなることです。

今回の記事では受験英語に関してはリスニングを除いてあまり関係がないかもしれませんが、知っておいて損はないです。

 

シラブルを理解しよう!

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では、シラブルについて詳しく語っていきます。

前回は日本語と英語でシラブルがかなり異なり、シラブルが違うと意味が伝えられない可能性が高いことを説明しました。

日本人は日本語のやたらと多いシラブルの感覚で英語を話すと、全く伝わらない可能性が高いです。

今回はさらに注意する点を説明します。

 

英語ネイティブに日本人の英語の印象を聞くと、たいてい返ってくる答えは同じです。

「すべての音を発音しすぎ」「イギリス人の英語のようだ」

イギリス英語を聞いたことありますか?

私は英語を勉強し始めのころはイギリス英語の方がアメリカ英語より聞き取りやすかったです。

音が結構はっきり発音してくれるからです。

インド人の英語も日本人のように全ての音を発音しているような感じがします。

最終的にどういう英語を話したいかで発音の練習は変わってくると思います。

アメリカ英語のように滑らかで消音やリエゾンを使ったような英語が良いか、イギリス英語のようにちょっと紳士っぽく聞こえる方が良いか。

自分のなりたい姿を想像して、アメリカ英語が良いならアメリカのネイティブの発音を真似て、イギリスならイギリス人の発音を真似て練習すれば良いと思います。

私はアメリカ英語に何故か憧れがあるので、アメリカ発音を勉強しました。

実際、日本で上映されている映画などもほとんどアメリカ英語なので、とりあえずアメリカ英語で良いとは思います。

話が若干逸れましたが、日本人はすべての音を発音しすぎです。

日本人が特に注意する・知っておくべき事項

シラブルの中のすべての母音・子音を発音するわけではない

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これは、アクセントと非常に関連があるのですが、アクセントのないシラブルの中にある母音はほとんど全て曖昧母音Schwaと呼ばれる[ə]の発音に変わります

この母音は例えば財布から10円を落としたときに「あ」という気の抜けたようなはっきりしない「あ」です。

500円ではダメです。「あ!」になりますからね。

あくまで気の抜けている感じで、ため息をついて「はあ~ぁ」の最後の「ぁ」の感じです。

例えば「beautiful」の場合、シラブルはbeau・ti・fulで3音節です。

発音記号は/bjúːṭɪf(ə)l/です。

シラブルごとに無理やり分けると

bjú・ːṭɪ・f(ə)l です。

最初の「ビュー」はアクセントがあるので、発音記号通りにしっかり発音しましょう

次の「ティ」部分は、「tə」です。しかもアクセントのある部分よりめちゃくちゃ弱く早く発音しましょう

0.1秒ぐらいで「た」です。「た」より「t」って感じですが。

最後の「フル」は、発音記号にあるように曖昧母音(ə)がカッコ付きであります。

曖昧母音すら消えかかるような発音となります。

また、語尾にエルLがある場合は、ダークLと言って、曖昧母音が若干入ったようなLになります

そういう意味でカッコが書いてあるのかもしれません。

とにかく言いたいことは、アクセントがないシラブルは死ぬほど弱く早く発音するということです。

単語レベルだけでなく文章単位でもシラブルは重要

今までは単語レベルの話をしましたが、実は文章レベルでも同じことが言えます。

例えば、I play baseball in the park.という文があったとします。

文章レベルで言うと、アクセントがある単語は文脈にもよりますが、

一般的にはbaseballとparkだと思います。

このときに、アクセントのない「I」「play」「in the」は弱く早く発音されます。

ここが重要です。

日本人は文章のすべての単語をはっきり発音しがちですが、違います。

アクセントのない部分はかなり早く弱く曖昧に発音されます。

特に前置詞などは聞こえないぐらいの勢いで発音されます。

ちなみに発音記号で書くと以下となります。

aɪ pleɪ ˈbeɪsˈbɔl ɪn ðə pɑrk

この時、「baseball」「in」の間にはもう一つ重要な変化が起こります。

これをリエゾンやリンキングと呼びますが、

子音で終わるシラブルに母音で始まるシラブルが来るときにこの変化が起こります

今回の場合は

bɔl・ ɪnの2音節ですが、これがリンキング(連結)します。

bɔ・l ɪnのように前節の子音が後節の母音の子音のように移動します。

つまり日本語で表記すると「ぼーるいん」ではなく「ぼー りん」と聞こえます。

 

次に知っておいて欲しいのは、単語の最後の破裂音「t / d / k / p/g」などは消えやすいです。

簡単な例だと「dog」は、「ドッグ」ではなく「ドッ」になります。

このとき重要なのは、完全に「g」が消えているわけではなくて、口の中で「g」を出す準備はしている状況です。

「g」の場合は、舌が上顎にくっついて、息を出して、舌が離れたときに音が出ますが、

息を出す直前までで止めます。舌が上顎にくっついた状態です。

息が出ていれば微かに「g」が出るかもしれませんが、問題ないです。

文章単位で言うと、I walk my dog in the park.という文があったとします。

aɪ wˈɔːk maɪ dɔg ɪn ðə pɑrkが発音記号ですが、

「walk」[park] の最後の破裂音「k」はほとんど消えます。

ただ、「dog」に関しては、上で説明したように一旦消えかかりますが、

「dɔg  ɪn」の「in」とリエゾンが生じて「dɔ gɪn」となります。

上記で説明したように、きちんと破裂音の出す直前の状態にしておけば、あまり意識しなくても勝手にリエゾンは起こります

 

以上、シラブル系で知っておくべき重要なことを説明しました。

他にも「t」が日本語のラ行のようになったりするのもありますが、基本は上記の説明で十分だと思います。

分かりやすいサイトとしてはレイチェルイングリッシュです。

rachelsenglish.com

また、書籍としては、やはり単語耳かなと思います。

 


単語耳英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」理論編+実践編Lv.1

 

 シラブルを理解してからリスニングをすると今までよりかなり音が聞こえることに気づくはずです。

リスニングとして良い教材は生の英語です。

特におすすめは映画やドラマです。

HULUは私も契約してますが、ドラマの数が非常に多くリスニング練習としては最適だと思います。

最初2週間は無料ですので、ぜひ試してみてください。

ちなみに英語字幕が出るのも結構あります。

24とかプリズンブレイクとか有名どころはだいたいそろってます。

 

 

ご閲覧ありがとうございました。