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元京大生が考える独学英語勉強法

独学で英語を勉強して、大学受験英語から脱出する過程・学習法を書いていきます。

単語学習法 NGSL・単語帳編

こんにちは、イカ京です。

前回は単語の暗記方法について説明しました。

 

vice-ikakyo.hatenablog.com

 

今回は単語学習方法の必要な単語数やおすすめ単語帳について説明したいと思います。

 

単語数ってどのぐらい必要なの?

まず覚えるべき英単語ってどの程度あるか分かりますか?

諸説ありますが、

受験英語:4,000~5,000単語

ネイティブの平均値:22,000~32,000単語

非ネイティブ(英語圏在住)の平均値:11,000~22,000単語

となってます。

平均値なので、当然言語に詳しいネイティブなんかは10万語ぐらい知っているでしょう。

では、どの辺まで覚えればいいの?ってなりますよね。

海外のそういうのを研究している人達が出しているNGSLというものをご存じですか?

NGSL(New General Service List)はCambridge English Corpus (CEC)と呼ばれる日常話し言葉や書き言葉などで使われている英語の超巨大なデータベースから、頻出する単語を厳選したリストです。

ちなみにデータベースにある単語数は全部で20億単語です。

NGSLには2800単語があるのですが、下記の図にあるように、これで日常目にする単語の90%程度がカバーできます。

f:id:vice_ikakyo:20170831222440p:plain

すごいですね、2800単語でですよ!

 

ちなみにこのリストは無料でダウンロードできます。

サイトはこちら

http://www.newgeneralservicelist.org/

f:id:vice_ikakyo:20170831223127p:plain

 NGSLを身に着けた後に、TOEICの同じようなリスト1200個をマスターすると、

なんとTOEICの99%の単語を理解できるそうです。

ちなみにこのTOEIC版のリストも無料でダウンロードできます。

 

NGSLは頻出単語順など並び替えられるのですが、頻出単語TOP10を紹介しておきます。

1位:the

2位:be(isとかの派生も含んでます)

3位:and

4位:of

5位:to

6位:a

7位:in

8位:have

9位:it

10位:you

 

どうですか?笑えませんか?

知っとるわい!って思いますよね。

頻度別なので最初の方はこんなものが並んでます。

実質知らない単語は最初の方はないと思うので、覚える単語は2800もありません。

 

つまり、このベースとなる単語を覚えて、あとは受験なら受験特有(出やすい)単語を覚えたり、TOEICの場合はTOEIC特有の単語を追加で覚えればいいということになります。

ちなみに日常英会話ならNGSLだけで9割カバーしているので、NGSLだけで本来なら喋れるようになるはずです。

 

注意する点は、単語を覚えれば英語ができるようになるというのは嘘です。

当然文法の知識(単語の組み合わせで意味が生じますよね)も必要ですし、熟語(phrasal verb)も覚えていかないといけません。

あくまで全てを使いこなせる必要があります。

イメージと単語がすべて繋がって、日本語を排除した状態で自由に出し入れできる状態になれば、「使いこなす」と言えると思いますので、これを目標にしましょう。

 

おススメ単語帳

単語帳は色々出版されてますが、目的によって何を買ったら良いかは変わってきます。

上記でも説明しましたが、NGSLで9割近くの単語をカバーしてますので、後はそれぞれの目的に合った単語帳を使うのがベストです。

大学受験なら大学受験用のものを買うのが良いですし、英会話なら英会話用のものを買うのが良いと思います。

一つ注意しないといけないのは、少なくとも発音記号のついたもの・例文のついているものにした方が良いです。

できればCD付きが良いです。電車とかで覚えられるので。

英語の基本は発音なので、単語を覚えるときに絶対に発音とセットで覚えてください。

また、単語だけ覚えるよりは、例文があると使う場面の一例を把握できるので、便利です。

例文を丸々暗記する必要はないですよ。例文と同じシチュエイションなんてほとんどないですからね。

 

受験用おすすめ単語帳

受験生は学校で配布されている授業で使うものがあると思うので、とりあえずそれをやりましょう。学校のテストを無視するわけにはいきませんし、単語帳2冊持ちなんて絶対に両方とも挫折します。

ただ、発音記号が無かったり、例文が無い場合は、捨ててください笑

学校の配布物は裏で色々な圧力等により教材が決まっている気がしますので、本当に役立つかどうかは謎です。特に公立系の高校の場合。。。

その場合は、学校のテストは捨てましょう。要は大学に受かればいいのです。割り切りましょう!

重複しますが、単語帳は1種類で十分だと思います。後はどこまで極めるかです。

色々手を出すより、一極集中でいきましょう。

良くあるのは、入試問題を解いたときに分からない単語が出てきて、焦って新しい単語帳を買うという人。

心当たりありませんか?

私は大有りです。結局最後までやらずに入試終わってしまいました笑

入試問題でも分からない単語は確実に何個かは出てきます。

ただ、それを直接問題にする試験はないと思います。

あるとすれば、それは「文脈から意味を類推する能力を測っている」のです。

 

私は京大の入試で「firefly」という単語が出てきました。

はっきり言ってどの単語帳にも載ってません笑

しかも長文のいたるところに何回も出てきましたし、「下線を日本語に訳せ」の中にも出てきてました。

死ぬほど焦りましたが、最後の最後で文脈から「蛍」だと分かりました。

これ、多分合否を分けたと思います。

長文の内容が中国かどっかの水辺で「firefly」がどうこうという話で、光る生き物だということまでは文脈から分かったのですが、最初は「中国」という単語に反応して、「龍」だと思って読んでました。フィクション系の小説だと思ったからです。

それが龍でも何となく文章がおかしくない感じで、最後の最後で「fireflyが一杯出てきた」という文があり、「龍」じゃないぞ。。。。となったわけです。

 

少し脱線しましたが、要するに単語帳はあくまで頻出単語を載せているので、その他のマイナーな単語まで単語帳で覚える必要はない、ということです。

文脈から類推したり、フォニックスというのですが接頭語・接尾語等から類推したりできるものがほとんどです。

それでも分からないものは他の受験生も分からないので、差は付きません。

 

受験用の有名どころの単語帳は恐らくですが、それなりに研究されて掲載単語を載せてます。

ですので、どの単語帳もほとんど同じ単語を取り扱っているはずです。

あとは、単語帳のタイプが下記のように分かれてます。

・単語だけ列挙しているタイプ(ターゲット1900とか)

 
英文で覚える 英単語ターゲットR〔英単語ターゲット1900レベル〕 (大学JUKEN新書)

 

・フレーズで覚えるタイプ(システム英単語とか)


システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

・例文で覚えるタイプ(DUO3.0とか)


DUO 3.0

 

どれが良いとかは人によって違うと思います。

要は掲載されている単語をあなたが覚えられるかどうか、です。

私は、マニアだったので、

ターゲット1900、システム英単語、試験に出る英単語(当時京大受験生がこぞってやった本)の3種類をやりました。

やったというのは若干嘘で、最後までやったのは「システム英単語」でした。

理由は簡単で授業で使っていたからです。

その後、京大を受験するに当たって、「試験に出る英単語」を買いました。


試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)

 

最後までやれませんでしたが、当然「firefly」は載ってなく、結果としてやる意味なかったわけです笑

システム英単語」は表紙がボロボロになるまでやりましたので、私の単語力の源泉とも言えます。

さきほど、NGSLの2800単語を全てチェックしましたが、ほとんど全ての単語が分かりました(一部忘れているものがあった。。。)ので、かなり広く「システム英単語」はカバーしていると思います。

ちなみに「ターゲット1900」は友達が持っていて欲しくなったから買ったのですが、最初の方で辞めちゃいました笑

 

英会話用おすすめ単語帳

英会話の場合、NGSLでほぼすべての単語はカバーしているということなので、後はどういうシチュエーションでその単語を使うか、と会話でよく使われる熟語(phrasal verbs)を覚える必要があります。

そういう意味で、対話形式のものが良いと思います。

おすすめは下記です。

 

「英単語・熟語ダイアローグ 1800」


英単語・熟語ダイアローグ 1800 三訂版

 

中身をアマゾンで見れるので、見てみてください。

ただ、これは若干難しすぎる気がするので、

「英単語・熟語ダイアローグ Basic1200」の方が良いと思います。


英単語・熟語ダイアローグ Basic1200 三訂版

 

対話形式でCDも付いていて、アメリカ以外の発音での音声もあるのでTOEICのリスニング練習にも良いと思います。

 

最後までご閲覧いただきありがとうございました。