多読って意味あるの?日本語排除には必須です!
こんにちは、イカ京です。
前回は「精読」の仕方とお勧め参考書について話をしましたが、
今回は「多読」について語りたいと思います。
「多読」って意味あるの?
「多読」というワードを調べると方法論が一杯出てきますが、どんな効果があるかとか、どういうタイミングでやれば効率が良いとかってあまり書いてませんね。
そもそも「多読」って何のためにやるのかとか分かりませんよね。
私が考える「多読」は、英語の文を英語で理解できるレベルの文を大量に速く読むことで、「英語→日本語→イメージ」を強制的に「英語→イメージ」に変えるためのツールです。
長いですね笑
つまり、日本語を排除するためのツールです。
「多読」を意味あるトレーニングにするには、色々注意することがあると思うので、語っていきます。
「多読」に使う本のレベルは?
多くのサイトで「簡単な文を大量に」とか書いてありますけど、「簡単」ってどのぐらい?とか思いませんか?
前回語ったように、「精読」と「多読」の分かれ目って、その人の英語力で変わると思うので、「簡単」って言っても人によって異なります。
一つの指標としては日本語の助けが要らないレベルの本と思っていただければいいかと思います。
「多読」の目的は日本語の排除にあるので、日本語を介さないでも理解できる「簡単」な本を使ってください。
「精読」に近いレベルの本をたくさん読んでも、あまり意味ないと思います。
一般的に使われているのは、Graded Readerと呼ばれるレベル分けされたペーパーバックです。
Penguin Readers、Cambridge English Readers、Oxford Bookwormsなどがあります。
Penguin Readers: Level 2 ALICE IN WONDERLAND (Penguin Readers, Level 2)
No Place to Hide Level 3 Lower-intermediate (Cambridge English Readers)
Oxford Bookworms Library: Level 1: : The Phantom of the Opera
内容がハマれば良いのですが、私は十冊程度は読みましたが、そんなにドハマりはしませんでした。
お勧めとしては、こういう本が置いてある図書館を利用できるのであれば利用するのがベストでしょう。
一度読んだら、二回目はなかなか読みませんしね。
あまり置いてないのが現状ですが。。。
いつ「多読」をすればいいの?「多読」をする学習順序
むやみやたらと「多読」をしては効率が悪いです。
英語学習において、間違ったやり方をすると逆効果になることって結構あると思います。
多読は大量の英語を読むので、間違ったやり方はどんどん刷り込まれていきます。
逆に良いものもどんどん刷り込まれていくので、下記の手順を参考にして、効率の良い学習を実施してください。
「発音・シラブル」→「文法」→「多読」
私はこの順が良いと思います。
「発音・シラブル」が読むのにどう関係するの?と思う人もいるかもしれませんが、
これは超重要です。
「多読」するときは、できれば音読、無理なら心の中で声に出して口パク(周りに聞こえないぐらいの小声がベスト)をしてください。
英語の発音に慣れる効果やリズムを刷り込めるので重要です。
「発音・シラブル」を身に着けておくと、読むスピードも速くなりますし、一石二鳥ですよ。
Oxford BookwormsにはCD付きのものがあるので、それを流しながら目で追っていき、何周かしたら、CDを消して自分で音読するのも効果的だと思います。
Anne of Green Gables (Oxford Bookworms Library) CD Pack
次は「文法」です。
「文法」と言っても最低限で良いです。
中学で習う程度の「文法」です。
「文法」の学習方法もおすすめのやり方があるので、今後説明していきたいと思ってますが、今回は省きます。
「多読」を通じて何回も出てくる「文法」を何となく理解するという方法がネイティブの英語学習順序とも合っていて良いとは思うのですが、時間がかかりすぎるので、
私たち第二外国語習得者は、日本語でまず理解してから、「多読」を使って、日本語情報を排除する手順が良いと思います。
文法もイメージが重要ですよ。
「多読」のやり方
いざ始めようと思って本を買ってもやり方が良く分かりませんよね。
とにかく上で説明した「簡単」な本を手に取って、音読か口パク読をしてください。
で、頭の中に日本語がちょっとでも出てきたら、止まってリラックスして進んでください。
また、戻り読みは厳禁です。
一文読んで意味が頭に入ってこない場合は2回、3回と文全体を読み直してください。
文全体です。分からない部分だけ読むのは戻り読みと見なします。
意外に難しいですか?
初心者にありがちなのは、選んだ本のレベルが難しすぎることです。
実際、本屋に行って本を探すときに、あまりにレベルが低い幼児本だと気が引けるというか自分の英語力って。。。って感じにショックですよね。
ただ、意識的に勉強してこなかった日本人なら、日本語抜きで内容を理解するのって、かなり難しいですし、幼児本ぐらいで丁度良いなんてことはザラだと思います。
ちなみに、分からない単語に出会ったらどうするかというのは良くある質問ですが、
結論から言うと調べても調べなくてもどっちでも良いです。
気になれば調べればいいですし、面倒なら飛ばしましょう。
目標はあくまで日本語の排除なので、調べる場合も英英辞典とかにしましょう。
私の「多読」歴
参考までに私の多読歴を暴露しちゃいます。
ちなみに私が「多読」をしたのは、大学院の時です。
ちょうど発音関連を一通り勉強した直後で、ちょうど部活も引退したので一人暮らしを止めて実家から通うことにしたときです。
読書って電車とか時間が拘束される時が一番適している気がしますし、少々声を出しても周りにバレないというメリットがありました。
一応、目標は良く言われている100万語達成としてました。
最初に読んだのは色々なサイトで調べて初心者向けと紹介してあった「Holes」です。
Louis Sacharの有名な本です。
無実の罪で少年院に入った主人公の物語なのですが、内容としては難しくはないです。
ただ、読むときに英語のまま理解できるかというと、ちょっと怪しかったです。
ですので、次に買ったものはもう少し簡単な本で、同じ作家の「Marvin Redpost」です。
The Marvin Redpost Series Collection
これはシリーズで8巻まであるのですが、一巻一巻が非常に薄いのと簡単な英語だったので、
当時の私にはちょうど良かったです。
このシリーズを全部読んだ後に、「A to Z Mysteries」と呼ばれる、「Marvin Redpost」と同じような内容の本を読みました。
A to Z Mysteries: The Absent Author
これもシリーズでタイトルがAからZまでついた本で、薄くて300円ぐらいで一冊買えるので、全部買いました。
A to Z Mysteries (26 Book Set)
全部セットだと結構高いですね笑
この辺から英語を読む抵抗が少なくなってきたので、色々な本に手を出し始めました。
特におすすめは、ニューベリー賞と呼ばれる、アメリカで1年間に出版された児童書の中から優れた作品に贈られる世界的に有名な賞を受賞している児童書を片っ端から購入して読みました。
本にメダルのようなものが表紙にあるので分かりやすいですし、ググれば一杯出てきます。
有名なので、映画化されたものも一杯ありますし、日本語に翻訳されたものもあります。
このサイトにこれまでの受賞歴が書いてあります。
ニューベリー賞を読む "Newbery Medal Books" ペーパーバックで英語学習
この辺を読み終えるころに、かの有名はシドニーシェルダンに完璧にハマりました笑
簡単な英語なのに、次が早く読みたくなるあの感じに出会い、一気に「多読」が加速しました。
実際1冊当たり10万語近くあったりするので、100万語なんて直ぐに到達しました。
基本的に全部おすすめですが、「Master of the Game」は傑作です。
シドニー作品全部に言えますが、女性の力強い感じと美貌による誘惑さがすごいです。
書いてたらまた読みたくなってきました笑
社会人になってからは、あまり洋書を読む機会がない(英語の専門書なら嫌というほど読んでますが。。)ので、時間があればまた読みたいです。
最近はKindle等の電子書籍も出てきているので、さらに読みやすい環境が整ってますね。
また、別記事でおすすめ書籍を紹介できたらと思います。
それでは楽しい多読ライフを!
最後までご閲覧いただきありがとうございました。